一度できてしまったしみは、美白化粧品などを使っても、なかなか改善できないものです。手っ取り早く改善するには、美容皮膚科やクリニックなどで、プロのしみ治療を受けるのが一番効果的です。まず、一括りにしみといっても、老人性色素班、摩擦黒皮症、そばかす、脂漏性角化症、肝斑など、様々なタイプがあります。それぞれのタイプに合わせたしみ治療を行わないと、さらに悪化させてしまう場合もあるので注意が必要です。
紫外線を浴びただけ出来る確率が高まる老人性色素班は、レーザー治療やケミカルピーリングによって、高い効果を得られます。被服との摩擦などによってできる摩擦黒皮症の場合は、外用薬の塗布と、しみの原因を取り去ることが重要になります。遺伝によって発生する確率の高いそばかすは、IPL治療、外用薬、ケミカルピーリング、レーザー治療などのほか、ビタミンC誘導体やイオン導入でも効果が得られます。高齢者に多く見られる脂漏性角化症には、炭酸ガスレーザー治療が最も効果があり、ビタミンC誘導体やイオン導入、外用薬でも効果が得られます。
ホルモンの乱れによってできる肝斑には、レーザー治療は効果がなく、余計に悪化させてしまうので禁物です。最も効果が得られるのは内服薬で、早い人では3週間ほどで効果が出ます。このように、しみ治療はそれぞれの症状に合わせた色々な方法があるので、病院で診断してもらい、しかるべき治療を受けるのが賢明でしょう。